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金の卵はどこに

今では選手の標準装備ともなっているモンキーターンを“発明”した飯田加一選手は、4年制の大学を卒業してから選手になりました。SG17Vのモンスター・野中和夫選手のデビューは20代半ばになってから。もし近年の年齢制限が当時から適用されていたら、二人とも選手にはなっていませんでした。彼らがもしいなくても、モンキー隆盛時代は来たのかもしれないし、モンスター以外の選手がSGを勝ちまくっていたのかもしれない。それでも、艇界に歴史を刻みつけてきた偉人が、ある程度の年齢を重ねてから艇界入りした事実は、動きません。

植木通彦、上瀧和則、今垣光太郎、服部幸男、太田和美、山本浩次、濱野谷憲吾、山崎智也……キラ星のごときSGウィナーたちが、各期の“最年少”だったことは有名です。ここに取り上げた8名は、59、60、63、64、69、70、71期の、もっとも登番が大きい、もしくは2番目に大きい選手たち。できるだけ若いうちにボートの訓練を受け始めたほうが、大きく伸びる可能性がある……それもまた、一理も二理もあるデータと言えるでしょう。

競艇は、ユース世代が存在しない、あるいはその時期からアマチュアで経験、実績を積み上げることができない、特殊な競技。すなわち、金の卵が潜んでいる場所がわかりにくいジャンルであります。艇界では未来のスターを発掘すべく、あらゆる角度からの分析を行なっているはずですが、それでもハッキリした傾向がつかめないというのが本音ではなかったか。ならば、いっそのこと、門戸を思い切り広げてしまえ……その方向性を、僕は決して間違っていないと思います。募集要項が大きく変化し、その端緒を切ることになった第106期というのは、さまざまな意味で、今後の艇界を占う重大な意義をもった期ということになります。

40名が合格し、来春にやまと競艇学校の門をくぐる第106期生。特別枠での合格は、4名。葛原稔永、谷川祐一、葛原大陽、井内将太郎(それぞれ敬称略)、いずれもモータースポーツで実績を残しています。また、4年制大学の卒業者が3名。うち1名が小学校教諭からの転身となります。最年長は29歳で、無事デビューを迎えられたとすれば、30歳の新人となるわけですね。

ハッキリ言って、やまと競艇学校の訓練は厳しい。本栖に比べれば……と言う現役選手もいますが、それでも毎年、何人もの訓練生が退所を余儀なくされるのですから、この40名も全員がデビューにこぎつけられるとは限りません(というか、その可能性は限りなくゼロに近いでしょう)。それでも、プロとして競艇場に登場したあかつきには、ぜひとも注目してみたい。何よりも注目したいのは、彼らがどんな思いを抱いて水面を疾駆するのか、です。

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